「農匠自動水門」の商品化について

  • 2020年3月、販売開始

農匠ナビ株式会社(代表取締役横田修一、滋賀県彦根市)は、農匠ナビ1000研究プロジェクトにおいて九州大学と共開発した開水路(オープン水路)用の「農匠自動水門」(評価機)を商品化しました。本給水機の製造販売は株式会社サタケ及びサタケグループが行い、商品名「農匠自動給水機(型式:NAS-300A)」として2020年3月に販売開始いたしました。サタケグループ会社のグレマシナリーのWebサイトおよび全国のJA(農業協同組合、全農取扱い)で購入頂けます。

グレンマシナリーショップ

https://www.grainshop.jp/shopdetail/000000000001/grain/page1/order/

  • 特徴

本給水機は、稲作経営者の経験と知見に基づいて「農家目線」で設計されたもので、以下の3点の特徴があります。これらの特徴に関連して、農匠ナビ株式会社は関連特許6件を出願済です。

  • ゴミや砂・石などの詰まりが生じにくいホース上下方式

本給水機は、開水路から導水するホースを上下させる(ホース上下方式)ことで、止水・給水をします。この機構により、ゴミや砂・石などの詰まりが生じにくい工夫をしており、開水路でも完全な止水ができ、自動給水機の維持も容易になります。これに対して今まで主流のシャッター式では、ゴミや砂・石などを噛み込み水漏れが発生し完全な止水ができない場合がある等の問題がありました。

  • 設置が簡単なホース収納部一体型

水口の土をホース収納部に合わせて掘った溝に本給水機を入れ、ホースを水口パイプ等に固定するだけの簡単な作業で設置できます。これに対して今まで、主流のシャッター式では本体を設置する土台をコンクリートで固める等の工事が必要でした。

  • 水位の上限・下限の設定が簡単な自動給水機能

水位センサ部にある水位設定レバーを上下するだけで、管理したい水位の上限と下限を設定でき、自動的に給水と止水が行われます。「農家目線」の直観的な手動操作で、水位設定が容易にできます。水位センサー部の設置方法を工夫することで、湛水管理、間断灌水、中干、飽水管理など栽培期間中のあらゆる水管理の自動化に活用できます。

  • 使い方

本給水機の設置方法や作動状況については以下の動画をご参照ください。

「農匠自動給水機」の作動

— 近日公開予定 —

以下は「農匠自動水門」(評価機)の動画です。

① 農匠自動水門(Ⅱ型)様々な水路・圃場条件下における設置・作動状況

https://www.youtube.com/channel/UCA6AKhJ__Aonl3NUmrvtEwg

② 2019年式農匠自動水門圃場の準備

https://www.youtube.com/watch?v=ke2Scp-32zg

③ 2019年式農匠自動水門の仮設置方法

https://www.youtube.com/watch?v=VVPlh_PUA_A

④ 2019年式農匠自動水門固定方法

https://www.youtube.com/watch?v=P2yh10_gjZM

⑤ 2019年式農匠自動水門固定方法

https://www.youtube.com/watch?v=P2yh10_gjZM

⑥ 2019年式農匠自動水門フロート動作

https://www.youtube.com/watch?v=8_PVUzJWjD4

⑦ 自動給水機「農匠自動水門」(2018年4月)

  • 報道・紹介

「農匠自動水門」(評価機)については以下の報道があります(抜粋)。

・農業ベンチャー「農匠」、水田の水管理を遠隔自動化 

・現場発「地味な発明」こそ、農業を救う

https://business.nikkei.com/atcl/report/15/252376/040500139/

・水管理の省力化を実現する「自動水門」

https://www.nochuri.co.jp/report/pdf/nri1809re4.pdf

・農家目線で開発された開水路用の自動給水機の現地実証

https://smartagri-jp.com/smartagri/66

・自動水門の導入による省力化と単収増

https://www.maff.go.jp/kyusyu/portal/attach/pdf/yuryo_kyushuhp-64.pdf

・農家目線の給水機を開発 簡単に使えるよう設計

・農匠ナビが自動水門を現地実証

  • プロジェクト予算等

農匠ナビ1000研究プロジェクトは、九州大学が代表機関として実施した「農匠稲作経営技術パッケージを活用したスマート水田農業モデルの全国実証と農匠プラットフォーム構築」(研究代表:九州大学大学院教授 南石晃明)の略称です。この研究プロジェクトは、農林水産予算により国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構生物系特定産業技術研究支援センターが実施している「革新的技術開発・緊急展開事業(うち地域戦略プロジェクト)」の一環として実施しています。

農匠ナビ1000研究プロジェクト公式Webサイト:(「農匠ナビ1000」で検索)

http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/lab/keiei/NoshoNavi/NoshoNavi1000/

  • 会社概要

農匠ナビ株式会社は、農匠ナビ1000研究プロジェクトの研究成果の実用化を目指して、㈲横田農場、㈲フクハラファーム、㈱AGLらが設立した農業研究開発会社です。

商号        : 農匠ナビ株式会社(設立:2016年5月)

代表者       : 代表取締役 横田修一(就任:2018年6月14日) 

所在地       : 〒521-1147 滋賀県彦根市薩摩町339-3フクハラファーム内

事業内容      : 農業者による研究・開発業務、

URL   :https://www.noshonavi.co.jp/

  • お問い合わせ先

〒521-1147 滋賀県彦根市薩摩町339-3フクハラファーム内

農匠ナビ株式会社

お問合せはできるだけ下記フォームからお願いします。

農匠ナビ株式会社問合せURL:https://www.noshonavi.co.jp/contact/